ホテルの近くに鉄道博物館があるので行ってみた。
みんな大好きIHG!
昨晩はホリデーインに宿泊。

まぁ、記事にするほどでもないよね。
Warszawa Centralna(ワルシャワ中央駅)から歩けるかと思ったら、道路を渡る手段が見つからずかなり遠回りになった。徒歩12分なんだけど駅の北側に出て行こうとすると詰むので、南側の広い通りから攻めるといいと思うよ。路面電車に乗ってもいいけど。
Holiday InnからWarszawa Centralnaとは反対方向の西側に歩くと、ワルシャワの近郊電車(KMとSKM)と通勤電車(WKD)の駅であるWarszawa Ochotaがあり、この駅と道路挟んで反対側にStacja Museum(鉄道博物館・正確には駅博物館)がある。

昔、この地には「Warszawa Główna」という駅があった。第二次世界大戦により、Dworzec Główny w Warszawie駅が破壊され、元々貨物駅だったこの場所に急遽旅客駅として戦後作られたのがこの「Warszawa Główna」駅。1967年までは主要駅として機能していたが、その後「Warszawa Centralna」駅が開業したため長距離列車の発着がそちらに移り、ローカル列車の発着駅として機能することになる。1997年に旅客営業が廃止された。
駅名がややこしいんだけど、整理すると……
Dworzec Główny w Warszawie=Main Railway Station in Warsaw=ワルシャワ中央駅
Warszawa Główna=Warsaw Main Station=ワルシャワ中央駅
Warszawa Centralna=Warsaw Central Station=ワルシャワ中央駅
あら、びっくり!日本語訳すると全部ワルシャワ中央駅になっちゃう!

味がある扉を開けて入る。

受付で切符(入場券)を購入。ちなみにクレジットカード使える。
入場料はPLN12、おおよそ350円くらい。
中に入るとまずは室内展示。

ここは主に模型の展示だね。

結構変態的な車両の模型が展示されてるのよね。
これは双合式蒸気機関車。2両の通常型タンク式蒸気機関車を背中合わせにくっついているもの。野戦軽便鉄道用としてドイツで考案された。転車台設置困難、軸重制限が厳しい、一定の牽引力が必要という条件において使用されたらしい。日本陸軍もこういった形の蒸気機関車を導入していた。

こちらはポーランドで戦前から走っていた気動車。Luxtorpedaと呼ばれた車両。ボンネット付の流線型デザインがヤバい。車と同じく、このボンネットの中にエンジンが積まれており、2エンジンそれぞれに運転士が乗務するという運行だったという。1935年製、最高115km/hで連結せず単車でかっ飛ばす。クラクフに配置されてクラクフ~ザコパネ間を2時間18分で運転したという。

これまたヤバい蒸気機関車の模型だよねぇ。
アメリカのサザンパシフィック鉄道のキャブフォワード型機関車。
蒸気機関車の煤煙による乗務員窒息問題を解決するためにボイラーと運転台の位置を反対にしてみたもの。それで解決するならどの蒸気機関車もそうすれば良かったじゃないかって感じだけど、本来は後ろの炭水車に石炭を積んでいるので、これを火にくべるのに炭水車とボイラーの投炭口がそばにないと不可能だった。これは石炭の代わりに重油を燃料としていたため、液体だったら一番先頭まで持ってこれるのでこのような形になった。結局この機関車は一番先頭までに重油を持ってくるためにその経路上で漏れ出してレールや動輪にしたたり落ちて、スリップするという欠陥があった。ちなみにそれで大事故が起きてる。

こちらはアメリカのユニオンパシフィック鉄道の4000型蒸気機関車。
ビッグボーイという名称で世界最大の蒸気機関車とされる(諸説あり)。
動輪がクソいっぱいある蒸気機関車。平坦線でそこそこのスピードと、勾配線を補機不要で登り切る牽引力を追求した結果そうなったらしい。
敷地が広くないせいか、保存車両はギチギチに展示されていた。

これはディーゼル機関車だと思うんだけど。自走式除雪車って感じかな。
このラッセルって言うか雪よけって穴が空きまくりだけど意味があるの?って思ったら、ちゃんと連結器を外してカバー内に収納できるようになってた。

展示されている車両は蒸気機関車多め、っていうかほとんど蒸気機関車。
そして流線型蒸気機関車Pm3-5。あんまり格好良くない……。
元々はドイツのBR03.10機関車だった模様。戦後ポーランド国鉄に引き継がれ、1967年まで走っており最高速度は150km/h。さすが流線型、速いな。

こういう普通な……って言っても日本人からすれば動輪5軸??みたいな感じだけど、そういう蒸気機関車もいいる。コイツはTY2-572蒸気機関車で、ドイツとソ連の戦争勃発により1943年から輸送力向上のために資材を節約して作った蒸気機関車。6,000両も製作されたという。ポーランドでは1,402両が活躍したらしい。
保守が簡単で使いやすかったという戦時の節約設計の割には名機だったということか。

こちらはディーゼルカーSN52-38。
模型であった変態的なボンネットディーゼルカーに比べると普通の形。
1954年製。

電気機関車ET21-66。
1960年製。ソ連設計の車両らしい。ポーランドは直流3,000Vで電化されているんだね。

解説するの飽きてきたから、全部紹介しないけれど、こんな感じで保存されているよ。
ここの展示館で興味深かったのは軍隊と鉄道についての展示があることだ。

軍隊と鉄道って切っても切れない深い関係があるのだけど、こういうのって戦争が終わると破壊されたり、記録が焼却されてしまい謎のままになってしまうことが多い。仮に残っていたとしても軍事機密であり、なかなか日の目を見ないことが多いと思う。

装甲列車の模型もあった。
なんだよこれは!銀河鉄道999でしか見たことねぇぞ!

まさか実物もあるとはね。
ドイツが使用していたものらしい。

この装甲列車は年に何回か内部の見学ができるらしい。
やべぇな、この装甲列車。いや、ドイツにはもっと変態的な車両がいたはず……。

ポーランドの貴賓車(大統領専用車?)もあるでよ。
中を見ると、豪華!
正直言って、展示車両の保存状態は悪い。
雨ざらしだし、仕方ない部分もあると思う。
とはいえ、そもそもヨーロッパの車両に馴染みがないし、まして旧共産圏の車両っていうと面白い。装甲列車も見ることができるし、軍隊と鉄道の展示も興味深かった。
案内文は半数程度は英語で書いてあるので、なんとなく意味はわかると思う。ポーランド語でしか書いていない展示もあるけど、もし読みたかったらグーグル翻訳を活用したまえ。

走って行く電車もよく見えるよん。
Holiday Innに宿泊
みんな大好きIHG!
昨晩はホリデーインに宿泊。

まぁ、記事にするほどでもないよね。
Warszawa Centralna(ワルシャワ中央駅)から歩けるかと思ったら、道路を渡る手段が見つからずかなり遠回りになった。徒歩12分なんだけど駅の北側に出て行こうとすると詰むので、南側の広い通りから攻めるといいと思うよ。路面電車に乗ってもいいけど。
ワルシャワには鉄道博物館がある
Holiday InnからWarszawa Centralnaとは反対方向の西側に歩くと、ワルシャワの近郊電車(KMとSKM)と通勤電車(WKD)の駅であるWarszawa Ochotaがあり、この駅と道路挟んで反対側にStacja Museum(鉄道博物館・正確には駅博物館)がある。

昔、この地には「Warszawa Główna」という駅があった。第二次世界大戦により、Dworzec Główny w Warszawie駅が破壊され、元々貨物駅だったこの場所に急遽旅客駅として戦後作られたのがこの「Warszawa Główna」駅。1967年までは主要駅として機能していたが、その後「Warszawa Centralna」駅が開業したため長距離列車の発着がそちらに移り、ローカル列車の発着駅として機能することになる。1997年に旅客営業が廃止された。
駅名がややこしいんだけど、整理すると……
Dworzec Główny w Warszawie=Main Railway Station in Warsaw=ワルシャワ中央駅
Warszawa Główna=Warsaw Main Station=ワルシャワ中央駅
Warszawa Centralna=Warsaw Central Station=ワルシャワ中央駅
あら、びっくり!日本語訳すると全部ワルシャワ中央駅になっちゃう!

味がある扉を開けて入る。

受付で切符(入場券)を購入。ちなみにクレジットカード使える。
入場料はPLN12、おおよそ350円くらい。
室内展示
中に入るとまずは室内展示。

ここは主に模型の展示だね。

結構変態的な車両の模型が展示されてるのよね。
これは双合式蒸気機関車。2両の通常型タンク式蒸気機関車を背中合わせにくっついているもの。野戦軽便鉄道用としてドイツで考案された。転車台設置困難、軸重制限が厳しい、一定の牽引力が必要という条件において使用されたらしい。日本陸軍もこういった形の蒸気機関車を導入していた。

こちらはポーランドで戦前から走っていた気動車。Luxtorpedaと呼ばれた車両。ボンネット付の流線型デザインがヤバい。車と同じく、このボンネットの中にエンジンが積まれており、2エンジンそれぞれに運転士が乗務するという運行だったという。1935年製、最高115km/hで連結せず単車でかっ飛ばす。クラクフに配置されてクラクフ~ザコパネ間を2時間18分で運転したという。

これまたヤバい蒸気機関車の模型だよねぇ。
アメリカのサザンパシフィック鉄道のキャブフォワード型機関車。
蒸気機関車の煤煙による乗務員窒息問題を解決するためにボイラーと運転台の位置を反対にしてみたもの。それで解決するならどの蒸気機関車もそうすれば良かったじゃないかって感じだけど、本来は後ろの炭水車に石炭を積んでいるので、これを火にくべるのに炭水車とボイラーの投炭口がそばにないと不可能だった。これは石炭の代わりに重油を燃料としていたため、液体だったら一番先頭まで持ってこれるのでこのような形になった。結局この機関車は一番先頭までに重油を持ってくるためにその経路上で漏れ出してレールや動輪にしたたり落ちて、スリップするという欠陥があった。ちなみにそれで大事故が起きてる。

こちらはアメリカのユニオンパシフィック鉄道の4000型蒸気機関車。
ビッグボーイという名称で世界最大の蒸気機関車とされる(諸説あり)。
動輪がクソいっぱいある蒸気機関車。平坦線でそこそこのスピードと、勾配線を補機不要で登り切る牽引力を追求した結果そうなったらしい。
室外展示
敷地が広くないせいか、保存車両はギチギチに展示されていた。

これはディーゼル機関車だと思うんだけど。自走式除雪車って感じかな。
このラッセルって言うか雪よけって穴が空きまくりだけど意味があるの?って思ったら、ちゃんと連結器を外してカバー内に収納できるようになってた。

展示されている車両は蒸気機関車多め、っていうかほとんど蒸気機関車。
そして流線型蒸気機関車Pm3-5。あんまり格好良くない……。
元々はドイツのBR03.10機関車だった模様。戦後ポーランド国鉄に引き継がれ、1967年まで走っており最高速度は150km/h。さすが流線型、速いな。

こういう普通な……って言っても日本人からすれば動輪5軸??みたいな感じだけど、そういう蒸気機関車もいいる。コイツはTY2-572蒸気機関車で、ドイツとソ連の戦争勃発により1943年から輸送力向上のために資材を節約して作った蒸気機関車。6,000両も製作されたという。ポーランドでは1,402両が活躍したらしい。
保守が簡単で使いやすかったという戦時の節約設計の割には名機だったということか。

こちらはディーゼルカーSN52-38。
模型であった変態的なボンネットディーゼルカーに比べると普通の形。
1954年製。

電気機関車ET21-66。
1960年製。ソ連設計の車両らしい。ポーランドは直流3,000Vで電化されているんだね。

解説するの飽きてきたから、全部紹介しないけれど、こんな感じで保存されているよ。
軍隊と鉄道
ここの展示館で興味深かったのは軍隊と鉄道についての展示があることだ。

軍隊と鉄道って切っても切れない深い関係があるのだけど、こういうのって戦争が終わると破壊されたり、記録が焼却されてしまい謎のままになってしまうことが多い。仮に残っていたとしても軍事機密であり、なかなか日の目を見ないことが多いと思う。

装甲列車の模型もあった。
なんだよこれは!銀河鉄道999でしか見たことねぇぞ!

まさか実物もあるとはね。
ドイツが使用していたものらしい。

この装甲列車は年に何回か内部の見学ができるらしい。
やべぇな、この装甲列車。いや、ドイツにはもっと変態的な車両がいたはず……。

ポーランドの貴賓車(大統領専用車?)もあるでよ。
中を見ると、豪華!
保存状態は悪いが面白い
正直言って、展示車両の保存状態は悪い。
雨ざらしだし、仕方ない部分もあると思う。
とはいえ、そもそもヨーロッパの車両に馴染みがないし、まして旧共産圏の車両っていうと面白い。装甲列車も見ることができるし、軍隊と鉄道の展示も興味深かった。
案内文は半数程度は英語で書いてあるので、なんとなく意味はわかると思う。ポーランド語でしか書いていない展示もあるけど、もし読みたかったらグーグル翻訳を活用したまえ。

走って行く電車もよく見えるよん。