香港で民主化運動が騒動となったが、その前に一つの博物館がオープンしている。

 六四紀念館 June 4th Museum

 六四天安門事件をテーマにした博物館である。六四天安門事件とは中国の天安門広場で起きた民主化運動のデモ隊に対し、武力鎮圧した事件である。当然こんな題材は中国本土に作れるわけがないし、当時中国への変換が数年後に迫っていた時に起きた民衆弾圧事件に対し香港の人々の関心は高い。そんな博物館が、2014年4月26日にオープンした。

 というわけでオープンほやほやに行ってみた。


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 場所は「佐敦」「尖沙咀」「紅磡」の各駅の丁度真ん中あたり、どこの駅からも微妙に遠い。徒歩10分ぐらい。香港歴史博物館の近くになる。
 開設時間、入場料などはFacebookページ参照のこと。公式ページはあるけど、どっかからの妨害によってほとんど見ることができない。誰だろうね、そんなことする人。
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 この普通にあるビルの「富好中心」のに勇気を出して入る。
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 中に入って初めて案内がある。5階へGo!
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 エレベーター下りてすぐ入口。

 基本的に展示内容としてはしょぼいっちゃーしょぼいんだけど、それは仕方が無い。ただ、様々な写真や経緯、映像などが時系列に展示されている。説明は英語と中国語(広東語?)のみだが、内容はわかりやすくなっているので、日本人でもなんとなく内容はわかる。
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 あの日、あの時、あの場所で何があったのか。そして亡くなった人の名前と場所が地図に書かれている。
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 事件現場で作られた「民主の女神」像のレプリカ。

 香港は中国の人々とは違うということを実感できる場所だった。

 ミュージアムショップもあって色々記念品を買うことができる。Tシャツを買ってみたけど、これ着て中国本土に入ったら間違いなく拘束されるだろうなぁ。あと、買ったときは「おつりが無いんだ」って言っていたので、おつりは寄付しといた。

 働いてる人々はたぶん大学生のボランティアっぽい。
 この世代が、いま一番切実に香港の未来を考えている。