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タグ:台鐵

 台湾の古い建物を残す情熱はすげーなと。


台北駅近にある古い建物群

 台湾の古い建物を残す情熱は凄い。
 これは正直私からすると謎すぎるのだけど、とにかく頑張って残す。
 台湾自体の歴史はいろいろな国の事情に翻弄されてきた部分があるために、そのようなアイデンティティーを残していきたい部分もあるかもしれないし、油断すると大陸に飲み込まれてしまいそうな状況の中で自分たちは大陸とは違うんだという意識がそうさせているのかもしれない。
 そんな感じなので、台北駅から繁華街西門へ向かう途中には古い建物がいくつか存在する。
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 こちらは臺北記憶倉庫。元々は三井物産の倉庫だったらしい。
 現在は修復されて、カフェや展示スペースになっている。
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 こちらは北門と旧台北郵便局。
 北門は清の時代から存在する台北府城の門で唯一残っているものを修復したもの。
 後ろにある旧台北郵便局は現在郵政博物館や国立陽明交通大学のキャンパスになっている。
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 そしてこちらが国立台湾博物館鉄道部園区。
 今回の記事の主役である。


元は台湾総督府交通局鉄道部

 国立台湾博物館鉄道部園区は2020年7月にオープン。入場料は100元。お金が戻る式のコインロッカーがあってスーツケースあっても大丈夫。
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 この建物は1918年に台湾総督府交通局鉄道部庁舎として建てられたもの。
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 この当時の建物って、なかなか造作が凝ってるよね。
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 階段も注目ポイント。
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 うむ。階段はいいぞ。
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 そして、これを修復するのもすごいよね。
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 あとは天井にも注目してほしい。
 なんだ、この凝り方は!
 というわけで、ものすごい浅い取り上げ方だけど、この頃の建物ってやっぱ造作が凝っていて素晴らしいので見ていて損はない。


鉄道博物館として

 一応、台鐵台北工場の跡地に巨大な鉄道博物館を作っているはずなんだけど、こちらにも一応鉄道博物館機能がある。車両とかの展示はなしで、仕組みを学ぶという感じかな。
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 台湾の鉄道線の変遷の展示。なかなか凝っている。
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 台鐵の優等列車のヘッドマーク。
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 台鐵の指定席発行システムのキーボード。
 これ使いこなすの大変そう。っていうか駅ごとに1つのキーを割り当てとか狂気。
 台中、嘉義、台南、高雄あたりがすり切れているので台北駅かその近辺で使っていたものかな。
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 あぁー、これは似たようなヤツがバスに搭載されていたのは見たことあるなぁ。
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 台鐵の車体などに書かれている文字は日本時代の文字を踏襲しているよって話。
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 指差喚呼(いわゆる「出発進行!」とかいうあれ)も日本時代の影響が色濃いって話。
 台湾だとなんでも「オーライ!」ってなっている。「後部オーライ!」とかはSL時代の日本の国鉄でも使用されていたので、もしかしたら日本でも「出発オーライ!」とか言ってたのかもね。
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 昔の夜行列車の気分を味わえるコーナーも。
 減灯されて、ガタンガタン音がする、こういう展示は日本にないので新鮮。


昔の駅舎

 昔の駅舎が実物大で再現されている。
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 おい、花蓮行きの列車多すぎだろ。
 入口と出口がわかれていて、あぁ昔の国鉄の駅もそうだったねと思ったり。
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 タブレット閉塞機器も展示。
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 これについてはまた後の部屋でも、詳しい説明が出てくる。
 なかなか展示がマニアックよね。
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 タブレットを通貨授受するために必要な受け器。
 ここに大きなわっかがついたタブレットを放り込む。
 これさー台湾どころか日本でももうやっているところないんだけど、やってるの見てみたい。
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 そのほか昔の台北駅前を再現した模型の展示もあるよ。


あとは古い金庫の展示コーナー

 あと金庫の展示コーナーがあった。
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 あ、うん。金庫だね。
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 何故展示しているのか謎だけど展示してある。


他にも色々あったでよ

 こんな感じで、結構勉強モードの展示なので見るのに時間がかかるかも。
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 古い建物をしっかり修復していることに感謝。
 他にもいくつかの建物があったり、防空壕の建物(!)があったりするので見てみると楽しいよ。
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 特にあてがあるわけではない旅。
 そうだ、ローカル列車に乗ろう。


台湾一周最後の非電化区間

 台湾を一周するように走っている台鐵。
 台湾を一周する幹線の中で、現在も非電化で残っている区間が台南南部の潮州~知本間。九州で言えば位置的には都城と南宮崎の間あたり。その区間には今でもローカル客車列車が走っている。
 ただ、この区間も絶賛電化工事中。なので、いつまでこの列車が残っているかわからない。だったら、乗れる機会があるときはなるべく乗るようにしよう。


高雄から乗り得間快で枋寮へ

 さて、高雄からは乗り得間快(日本で言う快速)で枋寮へ向かう。
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 なんとなく小田急線っぽい面構えのDR3000型。
 こいつは普段
最後の非電化区間を通る自強号(日本で言う特急)を中心に走っているのだけど、電化区間が広がっていくにつれて活躍の場が狭まって、現在は車両の運用に余裕があるらしく、間快や間車でも走っている。
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 潮州まで
間快で、そこから間車に変身する。
 特急車両なので快適。
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 ちなみにこの車両、日立製でございます。安心の日本製!
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 セブンのお気に入りのおにぎりと共に出発。
 冷房もガンガン効いて、フルパワーディーゼル列車は快調に枋寮へ。
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 枋寮に着いたら、窓に貼ってあった行き先表示の半分に白い紙をかぶせてた。
 おそらく、この後一日
枋寮~潮州間の各駅停車運用に入る模様。
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 駅が新しくなったねー。

いよいよ普快車に乗車

 さて、いよいよ乗車。
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 乗車券は高雄で買っておいた。98.2kmがTWD104で400円ぐらい。クソ安い。
 普快車は冷房がない条件なので台鐵で一番安い運賃が設定されている。
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 いよいよ乗るっぺよ。
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 後ろからも撮影。
 正しい客車列車だね。
 今日は南アフリカ製の車両。日本製の客車もあるのだけど、最近はあまり運用に入ってないらしい。日本製車両は車端に手動ドアがあるけど、南アフリカ製は自動ドアで、少し内側にドアが設置されている。


車内へ

 それでは車内へ。
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 ホームより低いドア。昔はホームがもっと低かったんだね。
 ちなみにこれ日本でやると怒られるヤツだった気がする。
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 車内は回転クロスシート。向きが変えられるけど、時々壊れてる。
 当然冷房はないので出発まで暑い。
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 車掌室はこんな感じ。
 車掌さんは基本的に到着出発時は客用のドアで仕事するので、走行中の乗務位置って感じ。


いよいよ出発!

 いよいよ出発。
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 走り出すと風が入ってきて涼しくなる。
 非冷房の列車に乗るのは久しぶりだ。
 走り続けるならば、そんな旅も悪くない。
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 ビシッと安全確認。
 台鐵の場合、ドア開けするときは客用ドアで全ドア開扉。閉めるときは自分がいるところ以外を閉めてから、自分のいる場所のドアを閉める方式。なので、到着出発時のホーム安全確認はしない。
 車両のバッテリーがへたっているのか、接触が悪くなっているのか、ボタンを押してもなかなかドアが開かない。車掌さんが駅に着くたびにボタンを連打。
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 当然、そんな状況なので車内灯もつかない。やっぱバッテリーか?
 トンネルの中は真っ暗。車両によっては点灯していたのでやっぱり故障かな。
 ま、それも味がある。
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 電化工事は進んでいて、至る所で工事中。
 電化と同時に近代化されるので、線路改良やホームかさ上げなども同時進行で実施中。


海岸線を走る

 この区間の開業は結構最近で、1992年の開業区間。
 比較的線形がいいのかなと思いきや、電化に合わせて線路の付け替えが行われるらしい。
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 台湾の中央山脈を中央トンネルで横切り東側に出ると、列車は偉大なる太平洋を望みながら走る。見渡す限りの水平線が美しい。
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 瀧溪駅で対向列車が遅れていたので、しばらく停車。
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 2時間26分半の旅が終わり、台東駅に滑り込む。


最後まで残る旧型客車列車はあと少し

 決まってはいないけど、おそらくこの列車が走る区間が電化される2020年末には、この列車も姿を消す。日本でも昔走っていた旧型客車列車の風情を味わえるのもあと少し。廃止が決まると人が.押し寄せる(というより現在でも土日はかなりの混雑)ので、乗りたいならさっさと乗った方がいいよ!
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 高鐵(新幹線)に対抗するべく西部幹線を走っている台鐵ご自慢の普悠瑪。
 こいつがめちゃくちゃ速い。


台北から台南へ向かう方法

 台北から台南へ行く。
 大好きな台南。今回は何で行くか迷った。

①高鐵(新幹線)で行く


 一番オーソドックスかな。
 高鐵に乗り、高鐵台南駅で台鐵に乗り換える。
 これが一番速いのだけど、台鐵に乗り換えるのが結構めんどくさい。
 高鐵に約2時間1,350元。台鐵に乗り換えて23分程度25元。乗換時間を入れると最速で2時間半。

②バスで行く

 これのいいところは乗換がないところ。
 480元で4時間20分。だいたい3列シートのはず。
 台北のバスターミナルから台南へダイレクトアタック!
 とはいえ、台南の到着場所が台南公園の裏側なので、駅までちょっと歩く。
 ただ、24時間走っているのでいつでも移動できるというのもメリット。
 本数も3社合わせて1時間に5-6本ぐらい走ってると思う。

③台鐵の普悠瑪で行く

 ある意味有名で、ある意味マニアックな方法。
 自強号(特急)で行くと、4時間~4時間半程度かかって738元。
 ところが1日に2本だけある普悠瑪で行くと、同じ738元なのに3時間ちょっとで着く。
 タイミングが合えば新幹線の約半額で新幹線より30分遅いだけという素敵な列車。

 今回は③で行ってみるよ!


韋駄天普悠瑪はプラチナチケット

 さて、西部幹線を走る普悠瑪は1日に2本しかない。
 2019年6月現在では台北発8時と13時半の2本だけ。
 もちろん台湾人には人気の列車で、なかなかチケットが取れない。
 まぁ、半分あきらめながら前日に台鐵アプリで空きを検索してみたら1席だけ空いてた!


板橋から乗る

 この日は龍山寺に泊まっていたので、板橋からこの普悠瑪に乗る。
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 この時のダイヤでは14時50分発。
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 やってきたぞー。
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 板橋での乗車はそれほど多くなかったけど、もともとほぼ満席で到着したので板橋で完全に座席が埋まった感じ。これ、もうちょっと本数増やしても乗るんじゃないか?


クソ速い

 列車自体は南港から潮州まで、台湾の北から南まで走る。
 九州で言えば博多から都城まで鹿児島本線経由で走るようなものか。
 途中停車駅は松山、台北、板橋と台北近郊でこまめに乗客を拾った後は新竹、台中、台南、高雄、屏東のみ。極限まで停車駅は絞られている。
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 地上区間に出てから本領発揮。
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 停車駅が少ないし、完全全車指定席(立席特急券は売らない)ので車内は落ち着いてる。
 走ってて恐怖を感じるレベルで速い。速すぎてビビる。西部幹線はそれほど線形が悪くないのでとにかく飛ばす。最高速度は140km/hなので在来線としてはかなり速い。
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 とりあえず板橋駅の駅ナカで買った弁当を食べる。
 台湾も駅ナカが充実してきて弁当の選択肢が多くて楽しい。
 自分の乗ってた車両の様子では新竹ではほとんど乗客の入れ替わりなし、台中で1割ぐらい入れ替わり、台南で2割ぐらいの乗客が入れ替わってた。ということは半分以上は高雄まで乗り通してることになる。すげーな。台南あるいは台中だと高鐵の駅が遠いからわかるんだけど、高雄だとそれほど遠くない(市内に出るのにとちらも地下鉄に乗る)ことを考えるとビックリ。やはり本数増やしても、乗客は増えるんじゃないかと思う。ただ、車両が足りない状況では難しいね。
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 あっという間の3時間。
 台南だと、乗換がなくてこの列車はラク。
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 さて、彰化といえば一番の観光スポットは彰化扇形庫。
 台湾は鉄道マニアに甘いのでこういったところが見学できちゃう。
 動態保存中のSLの修繕を行うところでもあり、所謂京都の梅小路機関区の台湾版。ただ、公開前提の施設ではないけれど。
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 ちなみに現役の機関区で、普通に皆さん仕事してます。
 入口の守衛さんのところで名前とパスポートを見せて入場。
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 どうやら6S運動なるものをやっているらしい。
 整理、整頓、清掃、清潔、教養(躾)、安全。
 躾だけはなぜか教養(Shitsuke)になってた。意外とこの類いの言葉って鉄道系施設でアジアに広がってる気がする。以前もマレーシアの駅で見つけたし。
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 これはマレーシアの駅で見つけたもの。
 日本語で5Sなので、他の国で言っても伝わるんだろうか。
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 さて、ディーゼル機関車がお出迎え。
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 名物はこちらの転車台と後ろに見える扇形機関庫。
 ベストな位置から写真が撮れるように、展望台まである。
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 柵も何もないので、転車台もそばに近寄って見ることができる。
 ただ、柵も何も無いのでケガをしないように。たぶん自己責任。本当に入っちゃいけないところはロープが張られている。
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 展望台の上から。
 この転車台も扇形機関庫ももちろん現役。見に行ったとき、たまたまディーゼル機関車の出庫があった。
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 こちらの機関車は動態保存中のCK124(Wikipedia)。
 台湾の動態保存しているSLはみんな戦前製。つまり日本製で、日本のSLが台湾でも活躍していたので、ほぼ日本と同じ。これは日本で言えばC12。
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 こちらはDT668(Wikipedia)。こちらも動態保存中。
 日本で言えばD51デゴイチ。

 他にも2両ほど動態保存していてここが所属なのだけど、見当たらなかった。

 風邪が悪化し、一気に体調が悪くなり、とにかく嘉義までたどり着いたらホテルに入って速攻寝た。
 一晩寝たらかなり回復!
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 10月に台湾国鉄完乗したのだけれど、12月28日に深澳線の八斗子駅が延伸開業(正確には復活)したので、乗りに行くことにした。

 台北駅から基隆行きの区間車(普通列車)に乗り、七堵駅でここ始発の復興号(快速列車?)に乗り換え。
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 なんでまだ存在しているのかよく分からない復興号。一応、指定席だけど料金は区間車と同じ。台北まで行かず、中途半端なところから花蓮まで走る。ちなみにめちゃくちゃ時間がかかる。そして、恐ろしくガラガラだった。乗客は数人と、仕事終わりの乗務員が7~8人乗っていた。
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 瑞芳駅では深澳線の列車まで2分の乗り換え。深澳線は超人気ローカル線の平渓線と直通運転を行っていて、阿鼻叫喚な状態で走っているのを知っているので、どうせ遅れてるべーと余裕ぶっこいていたら、復興号が遅れてむこうは時間通りだったので、乗り遅れた。
 仕方がないので、瑞芳駅の裏側である老街散策をする。
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 さて、これから乗る深澳線の列車が到着。駅員さんがタブレット(正確にはスタフだけど)持ってお出迎え。
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 到着後、交代のために待機していた運転士にタブレットを渡す。通票三角!
 昔はこれを走りながら、渡したり受け取ってたりしてたからすごいよね。日本の場合はかなりスピードを落としていたけれど、台湾の場合結構速いスピードでやっていたから、ホントにすごい。
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 シールを貼って修正した方向幕。
 やはり平渓線の客が大量に下車。
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 というわけで、八斗子駅に到着して台湾国鉄全線完乗!
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 昔使っていたホームは山側で、今回海側を新設している。
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 駅前は道路を挟んで海!
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 なかなかいいシチュエーションだね。
 ちなみに少し歩くと、公園があって、そこからの海の景色もなかなか良かった。
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 まぁ、なんとなく日本海っぽい感じがしなくもない。太平洋だけど。

 帰りはバスで基隆に出た。このショートカットはなかなか有用なのでいいかも。
 一応、駅前の道路を[791]系統と[1051]系統のバスが走ってる。どちらの系統もそれぞれ1時間~2時間に1本程度は走っている模様。[791]系統は逆に水湳洞を通って福隆駅まで走っているので、それを利用するのもいいかもね。
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 まぁ、つい数ヶ月前にも乗ったんだけどね。

 台東から旧型客車に乗って枋寮へ。前回乗ったときは夏だったからかなり暑かったけど、今回は12月でそんなに暑くない……と思いきや、充分暖かかった。というよりTシャツ1枚で充分。
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 相変わらず電光掲示板は「普快」ではなく「普通」と表示。
 「普通」という種別は2006年11月で「平快」と統合されて「普快」になったけれど、この表示はそのままなんだよなー。そもそも2006年時点でこの電光掲示板があったのかどうかが分からないけれど。
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 時間が合ったので反対側のホームから撮影。
 昔は日本もこんな旧型客車が走ってたんだよねぇ。
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 自分の中で記憶にある旧型客車はJR東日本が持っていたSL用旧型客車と和田岬線の旧型客車。SL用旧型客車は今改造されて、走行中扉がロックされるようになってたはず。それ以前も各ドアに係員が張り付いて勝手に開けないように注意していた。だから、扉開けっ放しで走っていたのは和田岬線が最後。1990年に廃止されているから、年齢がばれるなー。でも、子供だったから乗ったことないっす。
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 さて、今回も出発~。
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 廃止された多良駅を通過中。廃止されてるけど、観光列車に乗ると止まるみたい。
 たしかに、この駅は風景が素晴らしい。目の前に太平洋がどーん!と広がっている。
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 中央トンネルを抜けて、枋野信号場で小休止。
 前回は夕方だったけど、今回は冬至が近いので、すでに日は落ちている。
 あたりに人家はない秘境駅なので、停車するとあまりの静けさにビックリする。
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 この日は月がきれいだったなぁ。
 ここからはすっかり夜汽車の雰囲気で、これもまたいとをかし。
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 途中行き違い列車遅れもあって数分遅れで枋寮に到着。

 いつなくなってもおかしくない、この列車。
 廃止が決まると、日本以上に大変なことになりそうなので今のうちに乗っておこう!
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 さてさて花蓮でおなかを満たしたところで、台北からやってきた普悠瑪に乗車。
 そういえば
普悠瑪は何回も乗ってるけど太魯閣号には乗ったことないんだよなぁ。
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 特に何も無く、到着。昔乗ったときは非電化だったけど、電化されて線形も変わってかなりスピードアップしたね。
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 台東駅も工事中。
 こっちも駅舎新しくするのかな。
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 台東駅の待合室では犬が寝てた。しかもコンビニの前で堂々と。人が通ろうがお構いなし。
 なんかアジアの犬ってこういう状態なの多いけど、こんな状態で大丈夫なんだろうか。
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 さて、ここからが本日のメインイベント。普快3672次に乗車でございます。
 台湾国鉄で非冷房車で運行する定期列車はこの普快3672次と対となる普快3671次の2本のみ。別に廃止しようと思えばいつでも廃止できるぐらい冷房客車やディーゼルカーは余ってる(※)と思うのだけど、なぜか残っているこの列車。たぶん動態保存的な意味が大きい気がする。
 ちなみに電光掲示板では「ポケモンGOを駅の中でやらないでね」とアピール中。

(※)花蓮~台東(知本)間や屏東~潮州間電化がここ数年で完成してディーゼルカーや冷房客車が電車化されたので、たぶん余ってるはず。
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 ちなみに客車は日本製。当然手動ドア。トイレは恐ろしいぐらい汚い。
 この車両なら銀河鉄道999ごっこもできます。「めーーーてるーーーーーー」って叫びながらホームを走ったり。たぶんわりとマジな感じで怒られると思う。
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 ホーム先端では機関車連結作業実施中。連結作業開始の手旗の合図方法(緑旗と赤旗を絞って、根元を突き合わせる)が日本と同じだった。手旗合図ってたぶんずっと昔から変わらないだろうから戦前の日本式がそのままだったりするんだろうか。
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 ディーゼル機関車はアメリカ製だからそれっぽい形をしてるよねー。
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 車内は正直言ってぼろぼろ。車内灯も全部つけてないのかつかないのか……。
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 手動ドアなんで実は走行中も開いちゃう。でも、車掌さんが閉めて回ってる。
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 貫通路には扉がないので、機関車がまる見え。危ないっちゃー危ないよね。
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 ゆっくりと発車。客車のがくん!と出発する感じが懐かしい。
 冷房がないので、窓を開けて風を取り入れる。
 雨も降っていたので大きくは開けられず、正直言って暑い。
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 まずは台湾の東側の海沿いを走る。
 大武駅から海沿いを離れて山中へ。この先の区間の各駅はおそらく利用客が極端に少ないため、停車する列車は一日2本のみ。台湾国鉄でもっとも停車本数が少ない駅が続く。もっとも通過する列車は多数あるのだけど。日本で言えば日豊本線宗太郎峠と同じような状態。
 長さ8kmもある中央トンネルで中央山脈を横切ると、雨はやんだけど霧の中を走る。やっぱり山脈の東西って天気が違うんだなぁと思った。
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 本当に山の中にあって道路があるように見えないところに枋野信号場があり、ここで7分間の運転停車。対向の自強号を待つ。
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 貫通路に扉がないので最後部もまる見え。
 ここからは山を下り今度は台湾の西海岸沿いを走るようになる。DSC04572
 夕陽が沈むところも見えた。ちょっと天気が悪いのが残念。
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 終点枋寮に到着。
 やっぱり客車列車というのは旅情があっていいね。
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 その後はすぐに自強号に乗り換え、高雄を通り過ぎて台南まで。
 今宵は台南Shangri-laに宿泊。
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 さて、所々でポケモンGOをやりながら、バイクに乗ってさらに山奥へ。
 第二のスポットへGO!
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 駐車場が完備されたビュースポットへ。
 旧山線のガーター橋が見える。
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 で、写真を撮った場所は行き止まり。実はこの先の部分が、一番重要なビュースポットなのです。はい。
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 ここは龍騰斷橋(魚藤坪斷橋)。
 1908年に初めて鉄道が開通したときに使用されていたレンガで作られた橋。
 1935年の新竹台中地震によって崩壊。その後この橋は放棄されて、1938年に西側に新線が開通した。つまりこれは旧旧山線の跡地。
 この崩壊した橋というのが、なんとも言えない儚さというか、美しさがある。
 廃墟好きや古い建造物好きの私としてはまさにストライクゾーン。
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 そして、もちろんさらに谷の反対側にも橋脚が残っている。こちらは駐車場などはなく、マイナーなスポットになっている感じがある。すでに多くの木が生えていて、埋もれつつある風景。
 自分の語彙力のなさではあまりうまく表現できないけれど、とにかく美しい。
 こういった昔のものをちゃんと保存(っていうか放置に近い)しているというのはありがたい。

 昔、月刊観光台湾の表紙か何かを飾っていて、一度行ってみたいと思っていた場所。でも、調べれば調べるほど公共交通機関では到達が困難であることがわかったので後回しになっていたけど、今回ついに来ることができた。
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 さて、さらに南下を続け、旧山線の跡地を見つつ、近所の湖(ダム・鯉魚潭水庫)へ。
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 洪水時に越水させるところかな。
 ここから山側を迂回しつつ、さらに南下。途中に梨の直売所がたくさんあるところを通った。
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 来たのは旧・泰安車站。
 ここは勝興車站よりも観光客が少なく、落ち着いた雰囲気。そして、廃止になったときのまま時間が止まったような駅だった。
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 一時期観光鉄道として復活したこともあったので、今でも列車が来そうな雰囲気。
 というわけで一日堪能してきたのでした。

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 台湾国鉄は竹南から彰化まで路線が二つに分かれていて海岸線(海線)と台中線(山線)に分かれている。元々山線が先に開通していて、昔は山線の勾配のきつさや線形の悪いというのもあって、輸送力増強用に海岸線が追って開通している。今は電化されたり、線形を良くした結果、基本的に優等列車は山線を経由している。
 今日はその線形を良くした結果、廃止になった旧山線部分を見に行く。ちなみに公共交通機関がないので、これをやるにはレンタルバイク、レンタカー、タクシーチャーターする必要がある。
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 というわけで、バイクに乗って旧山線に沿ってツーリング。
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 なんか指定されてるみたい。

 まずは第一のスポット、勝興車站に到着。
 駅前はかなり狭い上に、車が多く、バイクの駐輪にも一苦労。たぶん、車で行くともっと苦労するような気がする。 駅周辺の道は土日に限り一方通行。行きすぎてしまうと戻るのにはかなり長い距離を迂回しなければいけないので、停められる場所を見つけたらすぐ停めるのが吉。ちなみに車の場合駐車場は有料。
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 当然、駅舎は日本統治時代のもの。結構な山の中だけど人がいっぱい。みんな思い思いに線路に降りて楽しんでいる。線路もそこそこきれいな状態を保っている。
 旧山線は何年か前に復活運転をしていたのだけど、ここ数年はやってないみたい。ただ、地元はまた復活させることを狙っているようで、もしかしたらまた乗れるようになるのかも。
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 そして、この地は台湾国鉄の元最高地点。海抜402m。日本の鉄道最高点は1,375mなのでそれほど高いところを走っているわけではない。まぁ、台湾国鉄は基本的に島の外周部を走っているだけなので、あんまり標高が高いところがないんだと思う。これが国道になると台湾の最高地点は武嶺の海抜3,275m!日本で2番目に高い山が南アルプス北岳の海抜3,193mなのでこれを超える高さまで車で行ける。いつか行ってみたいなぁ。
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 駅からすぐそばにトンネルがある。このトンネルはさすがに立ち入り禁止。
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 このトンネルの上部分に後藤新平が揮毫した「開天」の文字が残っている。拡大すると見えると思うけど、「明治三十七年九月」と「後藤新平書」という文字も見える。
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 駅長宿舎も日本式家屋。
 いいねぇ。こうやって古い物を残すことは大切だよね。

 というわけで、色々と楽しんだのでした。
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