瀬戸内しまなみ海道は有名だけど、そこまで有名じゃない安芸灘とびしま海道。
 これが楽しかった。みんな行ってみるといいと思うよ。


安芸灘とびしま海道

 尾道と今治を結ぶのが瀬戸内しまなみ海道。
 ここは超有名。サイクリストにも超有名。
 たぶん日本で一番景色が良いサイクリングコースだと思う。
安芸灘とびしま海道
       画像出典:Wikipedia この画像のライセンス:CC BY-SA 3.0
 今回行くのは安芸灘とびしま海道。
 呉市から今治市まで7つの橋梁で島々を結ぶ道路である。瀬戸内しまなみ海道とは違い、安芸灘大橋以外は通行料が全て無料。一応、今治市までつながっているとはいえ、つながっている今治市は岡村島であって、四国本土とはつながっておらず、行き止まりになっている。もちろん船を使えば終点の岡村島から先、大三島へ抜けることができるので、通り抜けできるよ。


1本目:安芸灘大橋(本州~下蒲刈島)

 さて、原チャリ(125cc)で尾道から70kmをえっちらおっちら走ってきたけど、やっとスタート地点。
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 呉市の安芸灘大橋有料道路料金所に到着。
 通行料は普通車200円。125ccの原チャリはなんと20円。
 ちなみに歩行者と自転車は無料。50cc超125cc以下の通行料は20円だけど、50cc以下の通行料が指定されてないんだけど、どうやら50ccバイクは通行禁止の模様。
 なので、二輪免許持ってない人は俺と同じことできないからね!いきなり詰むからね。代替航路ないし。
 あ、体力に自信がある自転車界隈の人はOK!走る人もOK!50cc原チャリだけ不可!
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 というわけで安芸灘大橋渡りまーす。
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 いよいよ安芸灘とびしま海道スタート!
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 とはいえ、交通量多いので途中で写真は撮れず、渡りきった後で撮影。
 都道府県が整備した吊り橋の中では最長。開通は2000年。
 いやー、橋って、ほんと、美しいよねー。というわけで、上蒲刈島に上陸。


2本目:蒲刈大橋(下蒲刈島~上蒲刈島)

 さて、時間もないので駆け足で。
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 これまた美しいトラス橋。
 実はこの橋、広域農道。農道ってイメージじゃないけど。
 1979年開通なので、結構古い。
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 さて、渡りましょう。
 しまなみ海道とは違い、ここから先はどの橋も一般道なので、川を渡るのと変わらない。
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 川を渡るのと変わらないはずなのに、なぜ海だと違うんだろう。
 やはり海というのは特別なのか。港があって海と共に生きる人が多いのが違うのだろうか。
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 いやぁ、やっぱり美しいなぁ。


3本目:豊島大橋(上蒲刈島~豊島)

 さて、上蒲刈島を走る。
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 海沿いの道を走るのは気持ちいい。
 瀬戸内海なので、波も穏やか。
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 これは安芸灘大橋だね。いいなぁ、橋のある風景。
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 島のメインでない側に回ってみたら、海のギリギリに道がある。
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 砂浜もあるんだねぇ。
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 こちらは3本目となる豊島大橋。
 安芸灘とびしま海道の中では一番新しく2008年の開通。
 航路限界などが高く広く取られているため吊り橋となった。
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 1本目の安芸灘大橋と同様の航路限界を取っているので、かなり高いところにある。
 これ、自転車の人、死にそうだ。
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 やっぱり橋は気持ちいい。
 しまなみ海道よりもゆっくり走れるし、景色もよく見えるし、そこまで橋の高さは高くないのが良いところ。
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 豊島に上陸。
 さぁ、結構日が傾いてるぞ。
 油断するとタイムリミットが来ちゃう!


4本目:豊浜大橋(豊島~大崎下島)

 次は豊浜大橋。
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 こちらは2本目の蒲刈大橋と同様の構造となっている。
 蒲刈大橋でのノウハウを活かして、架橋したらしい。
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 なんか人々の生活と橋が密着しているというのを示したくて撮った1枚。
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 ホント瀬戸内海って穏やかだね。
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 さて、大崎下島に上陸!


5本目:平羅橋(大崎下島~平羅島)

 大崎下島の御手洗地区は江戸時代以降、潮待ち風待ちの港町として賑わったところ。
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 古い街並みが保存されている(……というより作ったものか?)。
 今では来るのに不便な島だけど、昔は違ったということ。
 交通機関の変化や産業構造の変化によって寂れてしまった街ってなにかそそられる部分がある。
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 近くにはフェリー乗り場もあった。大崎上島経由で竹原まで行けるみたい。
 ちなみにこの島を過ぎると当分ガソリンスタンドないからね!
 この先夕方以降開いているガソリンスタンドは伯方島のガソリンスタンドまでない!燃料確認!
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 さて、平羅橋を渡る。
 いままでの橋立に比べたらホント小さいPC斜張橋。1995年開通。


6本目:中の瀬戸大橋(平羅島~中ノ島)

 ごめん。あっという間に過ぎてしまったので写真も思い出もない。
 平羅島と中ノ島は小さい島過ぎて……。1998年開通。


7本目:岡村大橋(中ノ島~岡村島)

 というわけで岡村大橋。1995年開通。
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 ニールセンローゼ橋と呼ばれるアーチ橋なんだってさ。
 でもこれだけの高さ、長さの橋なのに橋脚が1本しかないのがすげぇ。
 いやマジですごいと思うのよ。そしてアーチが美しいねぇ。
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 そして、ここの橋が県境。愛媛県に入る。広島~愛媛間で数少ない歩いて渡れる県境。
 これから行く岡村島が現在の安芸灘とびしま海道の終点になる。
 ということはこの岡村島は広島県と橋が架かってつながっているけど、愛媛県とは橋がつながっておらず、フェリーでしか他の愛媛県に渡ることができない。それどころか、愛媛県今治市になるけど、市役所すらフェリーに乗らないと行くことができない。
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 観音崎で夕陽を見る。めっちゃ美しい。
 その後山を登ってナガタニ展望台へ。
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 めっちゃ景色いいー。
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 しまなみ海道の橋も見えた。やっぱりレベルが違う!
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 先ほど行った御手洗の街も一望できた。
 島って使える面積が少ないことが多いし、海で暮らす人々が多いから、人々の家の面積が小さいよね。これは三陸の街にも言えることで、特に釜石なんてネコの額みたいな土地に住んでたりする。


8本目:大三島ブルーライン(岡村島~大三島)

 さて、日が暮れてあたりは真っ暗。
 幸い、最終のフェリーまで時間がある……けどガソリンの残量が心許ないことに気づく。
 一旦、大崎下島まで戻り給油。開いてるガソリンスタンドがあって良かったー。
 ここを過ぎると、次の給油場所は夕方以降だと伯方島になる。
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 というわけで岡村港。
 島の夜は早い。 暗くなると島には人の気配がしない。
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 こちらが切符売り場兼待合室。
 今治市営と大三島ブルーラインの2者が運航しているので、切符の買い方に注意。
 あと、今治市営の旅客船だと原付載せられないからそれも注意。あくまで両者のフェリーだけ。
 あたりが真っ暗すぎて、本当に来るのだろうかと不安になりつつある中、最終便のフェリーがやってきた。
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 客は車1台とバイク1台だけ。朝から晩まで橋のない島々の生活を支えるフェリーに安心感をもらう。
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 出航!
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 この時間の、しかも岡村からの最終便だからガラガラなのかもしれないけれど、フェリー自体はそこそこ大きい。
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 あのフェリーに必ずある、カーペットスペースってなんなの?
 フェリー独特だよね。この間佐渡汽船乗ったときもかなりあったけど。
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 いよいよ到着。
 まだ着岸していないのでエンジンをかけてはいけない。
 合図があって下船。大三島の宗方に上陸。こちらもひっそりとした場所だった。
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 明かりは船の明かりがほとんど。あとは暗い街灯がついているだけ。
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 こんな客がいない最終便だけど、路線バスが待機していた。
 乗る客はいるのかなぁ。そもそも、今回のフェリーには交通用具がない人が乗ってなかったのでバスに乗る人も0人だった。


延長戦:夜間のしまなみ海道を渡って今治まで

 さて、今夜の宿は今治。
 時間は19時前だけど、真っ暗な中しまなみ海道渡って今治まで行くぜ!
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 いやー、恐い。
 ホント、恐い。街灯ないし。
 地元民の人が多いけど、原付をみんなめっちゃ飛ばしてるし。
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 みんなもこのプランで行くときには気をつけてね。
 時間設定に無理があった。もうちょっとゆっくりするべきだったかな。