古くから日本の租借地として、南満州鉄道とともに発展した大連。
 その大連には日本租借時代の駅が現役であり、日本租借時代の路面電車が今でも走る。


大連駅

 中国の鉄道の発展は著しい。
 国内を高速鉄道が縦横無尽に走る。
 一方で古くからの駅舎がまだまだ現役である。大連駅もその一つだ。
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 1937年建築。
 上野駅を参考に設計されたと言われている。
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 開業当時の絵はがきがこれ。
 建物の外装などほぼ変わっていない。
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 大連市の文化財として指定されている。一度は取り壊しの予定だったが、文化財として指定され取り壊しは中止となった。2階が出発口、1階が到着口となっており、開業から現在もその構造は変わっていない。
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 とはいえ、駅のホームは駅舎とは違い近代的に改造されている。
 屋根といいホームといい規模がでかいので、相対的に車両が小さく見える。
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 夜はこんな感じでライトアップされてるよ。
 まぁ、意外と落ち着いた感じでライトアップされている。

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大連市電(大连有轨电车・大連有軌電車)

 その大連駅前を路面電車が走る。
 中山広場とシャングリラホテルの間でも路面電車は横切っている。
 路面電車は201系統と202系統の2種類ある。大連駅前を走るのは201系統だ。
 運賃は初乗り1元、大連駅前(大連火車站)をまたぐと2元。
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 がっつんがっつん新しいものが入ってくる中国で、未だこの車両が201系統では現役である。
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 色は何が違うのかわからないが2種類。茶色と緑色のが走っている。
 この車両は日本租借時代から現役である。
 もちろん、メンテナンスが行われており、行き先表示などはLED化されているが、吊り掛け音をたからかに鳴らしながら今日も走っている。
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 路面電車がある街ってなんかいいよね。
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 ちなみに、運転士と車掌のツーマン運行だけど、働いているのは女性が多かった。
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 興工街電停で201系統と202系統が接続している。
 この電停で折り返すのだけど、引上線も併用軌道であるため車がガンガン入ってきて折返しが大変そうだった。車掌が降りて車をどけどけどけーと蹴散らしながら折返し。
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 一方、202系統側はしっかりと車が入らないように封鎖されているためこんなことは起きてなかった。
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 202系統は全て新しい低床式の路面電車に……と言ってももう20年選手だっけかな。中国で初めて投入された低床式の車両。こちらの路線は大部分が専用軌道で高架線もあったりする。
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 あ、201系統にも最新鋭……といってもこれも投入から10年以上たっている車両がたまに走ってくる。おおよそ5本に1本は低床式で、残り4本が日本統治時代の車両による運行である。
 なぜ、運行上の制約もなさそうなのに、日本統治時代の車両を使い続けるのか、本当に謎。古い物好きの立場からすればうれしいんだけどね。


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